基本的な使い方とコマンド
AIアシスタントとの対話を始めよう
Claude Codeのインストールが完了し、準備が整いました。しかし、「具体的にどうやって話しかければいいの?」と思っているかもしれません。
この記事では、Claude Codeの 基本的な使い方 と 重要なコマンド を、実用的なチートシート形式で解説します。最後まで読めば、あなたはClaude Codeを自在に操り、効率的なAI対話ができるようになります。
基本的な起動方法
Claude Codeの起動には、主に3つの方法があります。
■1. 直接コマンド実行
最もシンプルな方法は、ターミナルで直接質問や指示を送ることです:
claude "質問やお願いごと"
例:
claude "JavaScript で配列を逆順に並べ替える方法を教えて" claude "このエラーメッセージの意味を説明して: TypeError: Cannot read property 'length' of undefined"
■2. 対話モード
継続的な対話を行いたい場合は、対話モードを使用します:
claude # 対話モードを開始
対話モード内では、>
プロンプトが表示され、連続して質問や指示を送ることができます。対話モードを終了するには、Ctrl+C
を押します。
■3. セッション管理
Claude Codeは、過去の対話を記憶し、継続できる強力なセッション管理機能を持っています:
# 基本的なセッション操作 claude # 新しいセッションを開始 claude -c # 最後のセッションを継続(continue) claude --resume # 同じく最後のセッションを継続 claude -r # 過去のセッション一覧を表示(recent)
要するに、「単発の質問から継続的な対話まで、用途に応じて柔軟に使い分けられる」ということです。
重要なコマンドとオプション
■セッション内コマンド
対話モード中に使用できる重要なコマンド:
コマンド | 機能 |
---|---|
/clear | 会話履歴をリセット |
/model | AIモデルを切り替え(Sonnet/Opus) |
/compact | 会話履歴を要約 |
/memory | 現在のメモリファイルを表示 |
/init | プロジェクト用のCLAUDE.mdを作成 |
■特別な思考モード
Claude Codeには、より深く考える特別なモードがあります:
claude > think # 基本的な思考モード > think hard # より深い思考 > ultrathink # 最も深い思考モード(最大31,999トークン)
ultrathinkは特に複雑な問題解決や設計判断に威力を発揮します:
claude > ultrathink この新しいマイクロサービスアーキテクチャの設計で、パフォーマンスとスケーラビリティの両方を最適化する方法を検討してください。
■設定とカスタマイズ
Claude Codeの動作をカスタマイズする設定コマンド:
# 基本設定の確認と変更 claude config list # 現在の設定を表示 claude config set --global preferredNotifChannel terminal_bell # タスク完了通知設定
通知設定により、長時間のタスク完了時にターミナルでベル音が鳴り、作業効率が向上します。
要するに、「内蔵コマンドとオプションを駆使することで、Claude Codeの機能を最大限に活用できる」ということです。
実践的な使用パターン
■1. コードとファイルの操作
Claude Codeは、ファイルの内容を読み込んで分析・修正することができます:
# ファイル内容を渡して分析 cat myfile.js | claude "このコードの問題点を指摘して" # プロジェクト構造を理解させる ls -la | claude "このプロジェクトの構造を説明して" # ファイル内容を対話モードで分析 claude > *.pyファイルの内容を確認して、これらのPythonファイルをレビューして改善点を教えて
■2. Gitとの連携
開発ワークフローでGitと組み合わせる際の便利な使い方:
# Gitの変更内容を対話モードで分析 claude > git diffの結果を確認して、この変更のコミットメッセージを作成して # または > git diff HEAD~1の結果から、この変更による影響を分析して
■3. エラー解決とデバッグ
エラーメッセージや問題の解決:
# エラーメッセージの解説(直接指示) claude "SyntaxError: Unexpected token '}' in JSON at position 42 このエラーの原因と解決方法を教えて" # ログファイルの分析(対話モード) claude > error.logの内容を確認して、このエラーログから問題の原因を特定して
要するに、「対話モードでファイル内容を確認したり、直接指示を送ったりすることで、実際の開発作業を効率化できる」ということです。
使用量管理と効率化
■トークン使用量の監視
Claude Codeの使用量を効率的に管理するためのツール:
# 使用量チェックツールをインストール npx ccusage
このコマンドで、日別・週別・月別のトークン使用量とコストを確認できます。
■レート制限への対応
「Approaching Usage Limit」警告が表示された場合の対処法:
- コンテキストをリセット:
/clear
でトークン使用量を削減 - 優先タスクに集中:重要な作業を優先
- 制限リセット待ち:必要に応じて待機
■効率的なプロンプト設計
トークン節約のためのベストプラクティス:
- 具体的な指示:曖昧な質問より明確な指示を使用
- 適切な範囲:必要な情報のみを提供
- 段階的アプローチ:大きなタスクを小さなステップに分割
要するに、「使用量を意識した効率的な操作により、コストを抑えながら高い生産性を維持できる」ということです。
セキュリティとアクセス制御
■権限設定の基本
Claude Codeのセキュリティ機能を適切に設定:
# 設定ファイルの場所 ~/.claude/settings.json # 基本設定
キーボードショートカット:
Shift+Tab
:モード切り替えauto-accept edits
:編集の自動承認plan mode
:計画モードBypassing Permissions
:権限バイパス(慎重に使用)
■MCP(Model Context Protocol)の管理
Claude Codeの機能拡張であるMCPサーバーの管理:
# MCP関連コマンド claude mcp add # MCPサーバーを追加 claude mcp list # インストール済みMCPサーバー一覧 claude mcp remove # MCPサーバーを削除
MCPにより、Excel操作、ブラウザ自動化、データベース操作などの高度な機能を追加できます。
要するに、「適切なセキュリティ設定とMCP管理により、安全かつ強力な開発環境を構築できる」ということです。
まとめ
今回は、Claude Codeの基本的な使い方から実践的なテクニックまで、チートシート形式で解説しました。
- 単発質問、対話モード、セッション管理の3つの基本的な使用方法
/clear
、/model
、ultrathink
などの重要なコマンド- ファイル操作、Git連携、エラー解決などの実践的なパターン
- 使用量管理、セキュリティ設定、MCP活用などの応用テクニック
これらの基本操作を身につけることで、Claude Codeを効率的に活用し、日常の開発作業を大幅に効率化できるようになります。
次回は、「プロジェクトを理解する機能」について、Claude Codeがどのようにコードベースを分析し、プロジェクト全体を把握する手助けをしてくれるかを学んでいきます。